音読み:レン
訓読み:
常用外慣例:さざなみ[小波・細波]
《人名・名乗り例》なみ
《字形分類》形声・会意兼形声(※解字および本文を参照)
《画数》14画(姓名判断の流派によっては15画)
【解字】《形声,会意兼形声》さんずい偏(水)+連。音符の「連(レン)」には、連なるという意味がある。
◎赤ちゃんの名付けに使える漢字として前回の記事で取上げた蓮(れん)に続いて、同じ読みの漢字である漣を今回の名前漢字に選びました。同じ読みの漢字でありながら、蓮と漣ですが、その人気度には少し開きがあるように思われます。
◎ベネッセ コーポレーションの『「たまひよ」2007年名前ランキング』によると、
蓮が
・男の子の名前ランキング部門で第4位(前年も第4位)、
・漢字ランキング(男の子)部門では36位(前年51位)です。
一方の漣はというと、男の子の名前ランキング部門でも漢字ランキング部門においても、ベスト100に入っていないのです。(※女の子の名前部門では、蓮も漣も100位以内には入っていません)
◎また、明治安田生命の『2007名前ランキング』では、次のような結果になっています。
蓮は
・男の子の名前ランキング部門で第2位(前年は第3位)、
漣が
・男の子の名前ランキング部門で第62位
・・・・・・となっていて、女の子の名前部門では、両方とも100位以内には入っていません。同じ読みの漢字でありながら、蓮と漣の人気の差はどこにあるのでしょうね。
◎その理由を既存の姓名判断の考え方で推察すると、漣という字に“さんずい偏”が使われているからではないかと思われます。姓名判断の流派や占い師の中には、「水」をイメージさせる漢字を、名前に使うのは良くないと判断するものがあります。
◎こういう説を唱える者は、「花鳥風月や動物にまつわる漢字を名前に使ってはいけません」などと言ったり、本に書いたりもしています。花は散るものであり、鳥は飛ぶもの、風は過ぎ去るもの、月は欠けるもの、そして水は流れて消えるものであり、動物は畜生であるから・・・・・・などという理由で、名前に使う漢字を限定するワケですね。
◎この類の「姓名判断鑑定士」とか「姓名鑑定家」や「占い師」を名乗っている“先生”の名前を拝見してみると、これが読みにくかったり名前らしくなかったりするものが多いんですよね。そして、この“先生”方は、「姓名の真髄は漢字や仮名の持つ画数(霊数)と五行三才の組み合わせにあり」などと、口をそろえたように主張しておられます。名付けには画数も必要ですが、画数(霊数)と五行三才の組み合わせを偏重することは間違いなのです。
◎ここで五行三才を簡単に説明すると、五行三才の“五行”とは、字画の数字を“陰陽五行”というものに分類して判断することです。そして“三才”とは、名字と名前、すなわち姓名に使われる文字を、“天”、“地”、“人”の三つに分けることで、画数(霊数)と五行三才の組み合わせの良否を判断するというものです。
◎ところが、こういったことを平気で唱えている“先生”方の多くが、というよりも大半が、文字の成り立ちとか“陰陽”や“五行”の真髄とかいうものを心得ていないように思われるのです。心得ている人であれば、自らの名前・占い師としての名前に、ワケの分からない漢字を組み合わせて、普通の人が読めないようなものにすることは有り得ないでしょうからね。
◎名前というものは、人様に読んでもらえることが第一です。歴史に登場する名前、すなわち歴史に残っている名前というものは、読みやすくて覚えやすいものばかりです。また、読みにくい字の組み合わせであったとしても、その名前の持つイメージが理解しやすいものであったり、一度聞けば忘れないようなインパクトの強いものであれば、かえって記憶しやすいものです。以前の記事で書いた、「銀座まるかん」の創業者“斉藤一人(さいとう ひとり)”さんが、記憶に残る名前の好例です。
◎さて、漣という名前漢字に話を戻して、“さんずい偏”が使われている漢字が良くないかどうかということですが、これは【花】の記事に書いた、「易学の“易(変わるもの)”と“不易(変わらないもの)”」という一節と同じです。一つの波は消えるものではあっても、波全体としては変わらずに繰り返し押し寄せるものですから、「消えて無くなるもの」という考え方は自然の摂理を無視したものなのです。
◎ですから、漣という名前の漢字が、もっと名付けに使われても良いように思うのです。漣の意味は“さざなみ”ですから、男の子の名前だけではなく、女の子の名前にも使える漢字です。名前の読みに“れん”という音をいれることを検討されているかたは、漣も候補に入れて検討してください。そして、漣という漢字のイメージについては、『イメージ編』で記事にします。週明けまでにはアップしますので、そちらへもお越しください。
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