音読み:ト
訓読み:(なし)
常用外慣例:とます・ます
《人名・名乗り例》け・はかる・はるか・ほし・ます
《分類》象形文字
《画数》4画
【解字】長い柄(え)の付いた柄杓(ヒシャク)を象って成り立つ漢字。「斗」は「升(1.8リットル)」の10倍で、10升(18リットル)分の容量に該当する。
◎中国漢字では、「たたかう」という意味の闘の簡体字として、斗を使っています。しかし、斗という漢字の本来の意味には、闘(たたか)いとか闘争というものは含まれていません。斗の意味を、現代中国語の品詞別に分類すると・・・・・・
[名詞]
1.穀物の容量を量(はか)る器具、枡(ます)。
2.枡(ます)の形をしたもの。
[量詞]
1.容量の単位。
・中国では、
*現行:1斗=10升=10リットル。
*周代:1斗≒1.94リットル。
*隋・唐代:1斗≒6リットル。
*清代:1斗≒10リットル。
・現在の日本では、1斗=10升≒18リットル。
[動詞]
1.たたかう(闘う)。
2.勝負する。
3.合わせる、寄せ集める。
・・・・・・という意味を持っています。元々、斗には動詞的用法が無かったので、そこに「闘」の簡体字として割り当てられたようです。ちなみに、動詞として発音する場合は、斗(dou)のアクセントを変えて発音します。
◎日本においても、斗を「闘」の略字として使っているのを見かけます。しかし、日本語で「たたかう」を漢字で表記する場合は、「闘う」もしくは「戦う」になり、「斗(たたか)う」という表記は、認められていないんですね、今のところは。将来的には中国にならって、「斗(たたか)う」という表記が正式に使われるようになるかもしれませんが、“何だかなぁ”って気がします。
◎それでは、斗という漢字が本来持っている意味は何なのかということについて、主なものを書きますと以下のようになります。
[名詞]
1.容量を量る器具。10升が入るます(柄の無いものも含む)。
2.酒を入れる器。
3.星座名:北斗七星。南斗。二十八宿の一つである斗星。
4.ひのし(火熨斗)……アイロン。
[形容詞]
1.大きい。枡のように大きい、多い。
2.小さい。少ない。枡のように小さい、狭い。
3.けわしい。
[副詞]
1.たちまち。にわかに。
[単位]
1.容量の単位
◎斗は、「たまひよ」2006年名前ランキングの「漢字ランキング部門」男の子の名前で第4位にランクインしている、人気の名付け漢字です。「優斗」くんや「海斗」くんなどのように名前の後ろに付ける、いわゆる“止め字”として使われるばかりではなく、「斗真」や「斗志哉」くんなどのような名付けもみられます。
◎この、斗という漢字が持つ本来の意味は、穀物などを入れる容器であり、容量を計量するための道具であった訳で、そこから星や星座の名前に使われたり、大小や多少を言い表すための形容にも使われたりするようになったようです。
◎たとえば、斗を使った熟語に「斗升」というものがあり、1斗と1升ということから転じて、「わずかな」とか「少し」という意味にも使われます。しかし、物事の大小や多少というものは、何を基準にするかによって変わるものですから、名前の漢字として使う場合に、さほど気にすることはないと思います。
◎斗は穀物を入れるものであるとともに、容量を量る器でもあるとこから、確実性が問われるものです。ですから、そこには正確とか堅実という意味が備わっているように思います。実際の姓名判断においても、しっかりとした人物が多くいらっしゃいます。要は、名字(姓)とのバランスに影響されるところが大きい字ですから、この字の意味を損ねる漢字との組み合わせはNGです。
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